こんにちは。「空き家見守り隊」です。今回は、私たちが出雲市や島根県、そして山陰地域で実際に目にした「空き家で起こったトラブル」の中でも、特に「〇〇を入れてしまった」ことで発生したケースを集めてご紹介します。空き家は使っていないからこそ「何を置いてもいい」と思われがちですが、油断すると重大なトラブルを引き起こすことがあります。空き家を安全に、そして将来的に活用できる状態で保つためにも、ぜひご覧ください。

【事例1】空き家に「可燃ごみ」を置いて火事寸前
出雲市内のあるご家族が、空き家となった実家に「定期的に捨てそびれた可燃ごみ」を置くようになりました。ところがそのごみ袋に火のついた吸い殻が混入していたことが原因で、ゴミ袋から煙が出て近所の方が通報。幸い火災には至りませんでしたが、消防から厳重注意を受けたそうです。
空き家には電気や人の気配がないため、火がついても気づかれにくいのが特徴です。ごみの一時保管場所としての利用は絶対に避けましょう。
【事例2】空き家に「段ボール」を保管したらシロアリが大量発生
島根県内のケースでは、「ちょっとした保管スペースに」と空き家の和室に大量の段ボール箱を置いていたところ、湿気の多い季節にシロアリが繁殖。段ボールを通じて柱まで被害が広がり、数十万円の補修が必要となりました。
段ボールは湿気を吸いやすく、害虫の温床になります。特にシロアリやゴキブリにとっては最高の環境です。長期保管には適さない素材なので、空き家には極力持ち込まないようにしましょう。
【事例3】空き家に「古い布団」を置いたらハクビシンの寝床に
出雲市郊外の空き家で、不要になった寝具を運び込んでいたご家庭では、気づいたときには天井裏にハクビシンが住みついていました。調査の結果、敷布団の中にハクビシンが巣を作っていたことが判明。
駆除には専門業者が必要で、保健所への届け出も発生。糞尿による臭いや天井材の交換など、大きな損失となりました。
布製品は小動物にとって最高の巣材になります。とくに空き家では人の出入りが少ないため、動物にとっては“安全で快適な住まい”と認識されてしまうのです。
【事例4】空き家に「家庭菜園の道具」を置いていたら盗難被害
山陰地方でよくあるケースとして、空き家の納屋に、鍬(くわ)やスコップなどの家庭菜園グッズを保管していたところ、ある日すべてが持ち去られていたということがありました。防犯カメラもなく、警察に被害届を出したものの、犯人は特定されず。
「どうせ使っていない家だから…」と油断していると、空き家は狙われやすいということがよく分かる事例です。工具類や金属類は盗難リスクが高いため、空き家には置かないようにしましょう。
【事例5】空き家に「食品(非常食)」を置いたらネズミが大発生
災害時に備えて缶詰やレトルト食品を空き家に備蓄していた出雲のご家庭のケースです。ところが知らないうちにネズミが侵入し、包装を食い破って中身を荒らし、さらにフンや尿による被害も拡大。
食べ物のニオイはほんのわずかでも動物に察知されます。特に空き家は密閉されているように見えても、わずかな隙間からネズミや害虫が侵入します。
【事例6】空き家に「友人の荷物」を預かってトラブルに
善意で「空き家なら置いていいよ」と友人の私物を預かったところ、のちにトラブルが発生。友人の引っ越しが長引き、回収されないまま数年が経過。空き家に置いていた荷物にカビや汚れが発生し、「管理が悪い」と責任を問われたケースです。
空き家は「物置」ではありません。とくに第三者の物を預かる場合は、必ず期間と保管条件を明確にする必要があります。
【事例7】空き家に「ペット」を一時的に預けて大問題に
旅行中だけのつもりで、空き家にペット(犬)を置いていた飼い主。餌と水を用意して1泊2日の予定だったが、近隣住民から「鳴き声がうるさい」と通報があり発覚。動物虐待の疑いで行政指導を受けた事例です。
空き家はペットの居住環境としては極めて不適切です。冷暖房が使えない、湿気や騒音、脱走のリスクも高く、命に関わることもあるため絶対に避けましょう。
【まとめ】 空き家に「ちょっと置くだけ」「一時的に使うだけ」のつもりでも、それが原因で大きなトラブルに発展することがあります。空き家は定期的な見守りと管理があってこそ、将来の活用が可能になる「資産」として守ることができます。
私たち「空き家見守り隊」は、出雲・島根・山陰エリアを中心に、こうしたリスクを未然に防ぐための見守り・通気・点検サービスを提供しています。空き家の管理でお困りの方、気になることがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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